大臣病 lack-in-office 2003 8 11
『墨子』「貴義」大臣病
近ごろの人間は、矛盾している。
豚一頭を差し出して、料理しろと言えば、
それを料理できない時には、できないと言って、辞退する。
ところが、大臣になってくれと言えば、
たとえ、できなくても、平気で引き受ける。
実に矛盾している。
このテーマは、
今から、約2500年前の中国で、議論されたテーマです。
『墨子』「貴義」最近の役人
最近の役人は、商人ほどの慎重さを持っていない。
商人は、お金を使うにしても、決して、無駄なお金は使わない。
必ず品質のよいものを選ぶ。
ところが、役人は、まるで、デタラメである。
なかには、悪い評判を立てられて、国民に相手にされなくなっている者までいる。
役人に比べれば、商人の方が、ずっと、マシである。
今から、約2500年前の中国では、役人の仕事ぶりが問題になっていました。
あれから、2500年。
科学技術は、大いに進歩しましたが、
政治家と役人は、なぜか、2500年前と同じです。